最初に千日回峰行のことを知ったのは、1979年に放送された「NHK特集 行 比叡山 千日回峰」を見たとき。比叡山を約30キロ、深夜2時から真言を唱え各所で礼拝をしながら歩く、というか山野を駆ける修行です。強く印象に残りました。
千日といっても1000日間連続ではなく、最初の3年間は1年あたり100日間連続、その後200日連続となり、5年700日の回峰行を満行すると、足掛け9日間、断食・断水・不眠・不臥の堂入りを行います。その後は全行程84kmの京都大回りも行われます。
まず百日の回峰行を行ってから、認められた人が千日回峰行に入ります。途中で行を続けられなくなったときは自害することになっており、そのため短剣などを常時携行しています。
2012年に結願した大行満大阿闍梨光永圓道師は、著書で、「(お勤め、経営、商売、ものづくりなど)いろいろな世界、それは形のうえでは仕事ということになりますが、そのことに打ち込んで、それが自分自身の中で行であると捉えらえるのだったら、それはもう立派な人生の行になると思います。そういう行を通して、自分自身の生き方の価値基準を挙げていくということです。」と述べられています。
楽ちんな都会を20km歩くのとは比較するのもおこがましいですが、休まず歩き切ることで、何か見えるのがあるかもしれないと、出会ったお寺や神社では敬意を示しながら日々歩いています。
もし、途中で続けられなくなったら…切腹最中の写真をアップすることで勘弁してください。